小学生の頃、自分の部屋が欲しくて欲しくてしょうがなく、建売住宅のチラシを見ては、ここが自分の部屋でここに机を置いてベッドを置いて、というように想像の世界を膨らませておりました。
私の建築家としての原点はそこにあるようです。
今でも設計する際には、必ず、自分がこの空間を利用するとしたらこうがいいとかああがいいとか、いろいろ想像しながら進めております。
もちろん、クライアントが望んでいるのはどういうことなのか、望んでいることが果たして良い結果に結びつくのか、といったことも考えながらですが。
　結果として目指しているのは、利用する人達が愛着や想い入れを持てるような空間づくりです。建築家のアイデアやデザインがゴリ押しされた建築ではありません。
また、クライアントの要望をただ実現するだけの建築でもありません。そのためには、クライアントをはじめいろいろな立場で関係してくる人達とのコミュニケーションを大切にし、意見や理解、満足を得ながら設計を進めてまいります。
クライアントのみならず、さまざまな人達に愛着をもって接していただけるような建築・空間づくりをしていきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。