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テラス・屋上
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庭
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トイレ2つ以上
MIMOZAの家(自社アトリエ)
ローエネルギーの試み
外断熱とルーバー・バルコニーによる日射調整
外周のほぼ全面が延焼ライン内にあるため、外壁は断熱複合版の上に角波鋼板の防火構造、開口部は網入りLow・Eペアガラス(東面は遮熱型、南面は断熱型)としている。屋上は断熱防水の上に遮熱を兼ねたウッドデッキを敷く。
バルコニーは6ミリの縞鋼板を箱型に曲げ、片側は建物外壁に預け、もう一方は屋上の跳ね出しスラブから吊り下げた。吊構造の理由は外断熱層のヒートブリッジを抑えるための構造的絶縁である。外壁から突き出た小さな台に断熱用の座金を介して載せかけている。また吊材に薄い鋼板を用いてルーバー兼用することを考えた。単調で軽薄な印象となりがちな外断熱の外壁に個性的な外観を与えるとともに春や秋の西日カットにも効果がある。
バルコニーは床面までの大きな窓を可能とし、居住区間を明るくする。生活に潤いを与え建物の景観づくりにも貢献するが、温熱環境の面でも日射調整という機能を果たす。夏から秋口までの昼間の日射はこのバルコニーによって遮断され、冬季は部屋の奥まで日が差す。避けられない夏の朝の低い日射は植物やヨシズなどを用いて遮光することとした。当地の東側は並木の美しい通りであり、その向こうには大きな公園(大濠公園)の景観もある。温熱的には多少不利であってもなるべく大きな開口を設けたいところである。事実この開口がUA値を上げている。
バルコニーは壁面緑化のベースとしたい。ルーバーには手掛かりとなる沢山の小孔を設けているので、周辺建物と日射の状況を見ながらの手作りの工夫も楽しみである。
建築界の環境重視のトレンドを喜ぶ一方で標準化への動きには息苦しさもある。心地よい住まいには、数値で示される環境性能と住み手の能動的な住まい方という合わせ技が不可欠だ。求められる基準を目指しながらも個性や地域性という若干の柔軟さが住み手に委ねられればと思う。
○建築ジャーナル誌 2017年2月号掲載
取り扱い専門家
「風土計画」は建築設計と地域計画・まちづくりを専門とする一級建築士事務所です。
地球環境の問題が叫ばれて久しくなります。環境インパクトの大きい土木建築の世界には特に、自然や地球環境に配慮した未来を見据えた方向への軌道修正が求められています。
私たちは、1997年より本来業務と並行して種々の環境保全・啓発活動にも取り組んでまいりました。今後も引き続きこの経験を活かし、さらに活動の幅を広げながら社会に正しく貢献する仕事を続けて参ります。
ファーストプラン資料
- ラフ案
- 敷地配置図
- 間取図
- 平面図
- 立面図
- 断面図
- 展開図
- パース・CGパース
- 内観イメージ図
- 外観イメージ図
- 概算仕上げ表
- 建築概算書
- 屋根伏図
- 日影図
- ボリュームチェック表
- 収支計算書
- 1週間前後納品
- 約1週間〜2週間納品
- 約2週間〜3週間納品
- 4週間前後納品
得意分野
- 一戸建て
- リノベ・リフォーム
- マンション・アパート
- 店舗・商業店舗
- 保育園・学校・施設
- クリニック関連
- 照明・インテリア・家具設計
- 外構・エクステリア・造園
- 倉庫・工場・駐車場
- 耐震・断熱・ZEH
- S造・RC造・SRC造
- 狭小・傾斜建物・変形地
カテゴリ | 店舗・施設・クリニック | 戸建てタイプ | その他 |
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テイスト | 和洋テイスト アジアン 和モダン その他 | 建物概算予算 | 3000~4000万未満 |
建築工法 | 重量S造 | 間取り | 3K 3DK 3LDK |
延床面積 | 100〜150㎡未満 | 敷地面積 | 50〜100㎡未満 |
特徴 | テラス・屋上 庭 トイレ2つ以上 |